アルファベット傘下のウェイモが月曜日、デトロイト、ラスベガス、サンディエゴの3都市でロボタクシーサービスを開始すると発表した。注目すべきは2026年末までに週100万回という配車目標だ。現在の4倍の規模を1年強で実現する野心的な拡大計画が動き出した。
すでに7都市で展開、2026年には13都市へ
ウェイモは現在、米国内の7都市でロボタクシーサービスを展開している。シリコンバレーで長年技術を開発した後、最初の商用サービスをフェニックスで開始。その後、サンフランシスコ・ベイエリア、ロサンゼルスへと拡大した。この1年ではアトランタとオースティンにも進出し、両都市ではウーバーとの提携によりサービスを提供している。
今回発表された3都市—デトロイト、ラスベガス、サンディエゴ—では今週から車両の配備が始まる。ただし一般市民がすぐに利用できるわけではない。ウェイモの展開戦略は段階的なプロセスを踏む。
さらに2026年には、デンバー、マイアミ、ナッシュビル、ロンドン、シアトル、ワシントンD.C.への展開も予定されている。2026年末までに、ウェイモは計13都市でサービスを提供することになる。
週25万回から100万回へ──4倍の成長目標
この急速な拡大の背景には明確な数値目標がある。ウェイモの共同CEOテケドラ・マワカナは先週、TechCrunch Disrupt 2025で「スケールすることが必須だ」と述べ、「2026年末までに週100万回の配車を提供する」と宣言した。
ウェイモは2025年4月時点で週25万回以上の配車を完了していた。その後も配車数を増やしているが、具体的な数字は公表していない。それでも現在の規模から週100万回への到達は、少なくとも4倍の成長を意味する。
この目標は、ウェイモが自動運転技術の開発企業から商用企業へと進化していることを示している。技術実証の段階は終わり、本格的な市場拡大フェーズに入った。
段階的展開プロセス──人間ドライバーから完全無人へ
ウェイモの新市場への参入は、慎重に設計されたプロセスに従う。
まず人間ドライバーが車両を手動で運転し、都市の街路をマッピングする。次にカメラ、レーダー、ライダーセンサー、自動運転ソフトウェアを搭載した車両が無人で走行を開始する。人間の安全オペレーターは最終的に取り除かれる。
無人走行のテスト期間を経た後、従業員、メディア、一部の消費者にアクセスを提供し、最終的に一般市民に開放する。
今回の3都市は、ウェイモにとって完全に未知の環境ではない。同社はすでにデトロイト、ラスベガス、サンディエゴで自動運転車両を走行させた経験がある。特にデトロイト地域には技術チームが拠点を構えており、複数の冬季シーズンにわたってデトロイト都市圏で走行を重ね、雪道への対応能力を拡張してきた。
ラスベガス市長のシェリー・バークレーは声明で、「ウェイモとその自動運転技術の導入は科学実験ではなく、実証済みの安全な新しい選択肢だ」と述べ、市民と年間数百万人の訪問者の移動を支援する技術として位置づけた。
今回の展開では、自動運転のジャガーI-PACEとジーカーRT車両の組み合わせが投入される。
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競合との距離
ウェイモは自動運転システムの汎用的なアプローチにより、急速な拡大を実現できたと説明している。この成長により、同社はロボタクシー市場で支配的なプレーヤーとなった。
しかし他社も市場シェアを狙っている。ズークスはラスベガスで無料のロボタクシーサービスを運営しており、同市で長年技術を開発・テストしてきた。テスラもオースティンの一部地域でロボタクシーサービスを提供しているが、こちらは依然として人間が助手席に座っている。
完全無人での商用展開という点で、ウェイモは他社を大きくリードしている。週100万回という目標の達成は、自動運転タクシーが実験段階から日常的な移動手段へと移行する転換点となるだろう。この数字の実現可否が、ロボタクシー市場の次のフェーズを左右することになるだろう。


